ひつじコラム hitsujicolumn

京都に住むひつじ。音楽聴いて本読んで、ごはん食べて、寝る。

【新しい価値観のメインストリーム】モノ重視型から体験重視型へ

こんばんは。

ひつじです。

 

今日、下記の記事を見て、あれだけ爆買いで騒がれていた中国も日本と同じ傾向にあるのか…!と思いました。

コラム:消えゆく中国人の「爆買い」、モノより体験重視へ | ロイター

 

モノより体験。

これは、かなり以前から言われています。

例を挙げると、

昔の世代が、車、一軒家、腕時計、スーツ、高給などに価値を見出す一方、

今の世代は、旅行、食事、映画、誰かと共に過ごすことなどに価値を見出しています。

 

そういったことが分からない新聞記者が、よく、若者の○○離れ!、さとり世代!などと言って騒いでいますね。

あなた方の価値観から離れていっているだけです。

いうなれば、若者のモノ重視の価値観離れ!でしょうか。

 

僕自身は、この現象はとても良いことだと感じています。

僕自身が、体験重視型であることももちろんありますが、それよりも、

これまでの世代がモノ重視型で生きてきた結果は如何様でしたでしょう?

 

家庭の関係性を蔑ろにする→熟年離婚

社会の人間同士の関係性を蔑ろにする→孤立死、様々な社会的孤立

モノを得るためには苦しみは当たり前→未来に希望を持てない若者の量産

 

そりゃ、こういうことを見たらモノ重視にはなりませんよね。

もちろん全ての人がそうであったとは思いませんが、モノ重視型が多かったことは恐らく事実でしょう。

 

「ワーク・シフト」リンダ・グラットン著では、

こういった世代価値観の変化のことを「X・Y・Z世代」として取り上げています。

これからはモノ重視型のX世代はどんどん減っていくでしょう。

そして体験重視型のY世代が増加するとともに、

ネットを使いこなし、生まれた時から人々の多様性を認識する機会に恵まれているZ世代が育っていくと思います。

 

そうすることでいずれは、宗教、文化の違い、生活習慣の違い、LGBT、結婚観の違いなど、全ての個人差が受容され、

社会の多数派圧力という名の「常識」という概念がなくなることを切に祈っています。

 

■体験重視型のメリット・デメリット

簡単に書くと、


メリット

人間同士の関わりや精神性を大事にする


デメリット

資本主義社会のシステムには適してない


ほぼ全世界的に資本主義社会である現代において、体験重視極振りタイプは生きにくいです。

その生きにくさはどこから来るか。

資本主義は、

お金を絶対的価値を持つ一種の神

とするからです。


そしてお金を多く持つには、ある程度以上の苦しみに耐えなければなりません。(一部の幸運を除く)


私達はよく言われます。

「生きてればいい事あるよ」

と。


裏を返せば、

「生きていることはほとんど苦しい」


おかしくはないですか?


生きることを苦しいことじゃなくするために、先人達の智慧があるんじゃないでしょうか。

少なくとも私はそう思います。


体験重視型の性質を持つ人が多いY世代には、

「自分を圧し殺して生きていく人を減らして、互いが互いを認め合うことのできる世界」

を作る可能性を持っていると思います。

そう信じたい。


しかし、モノ重視型のX世代と対立してしまうと、資産を全て持って行かれてしまい、飢えで死ぬことになるので、ある程度X世代とも折り合いをつけなければいけません。


私自身が考える、

現代社会でX世代と折り合いをつける方法は、

「資本主義社会の作り出した、今ある仕事の中から、自分が興味持てるものを探すこと」

「お金が少なくあろうと、心豊かに在ることができる道を探すこと」

「X世代の常識と心ない言葉を受け止めないこと」


この3つだと思います。


X世代にはX世代の幸せがあり、

Y世代にはY世代の幸せがあります。

どちらに価値があるわけではない。


しかし現状X世代多数のため、X世代の考え方が「常識」であり、「価値がある」と考えられがちです。

けれど、そんなものも結局、10、20年のうちに無価値になるでしょう。


人の「常識」など、自分を圧し殺してまで順応しなければならないものではありません。


どなた様も、勘違いなされないでください。

一番大事なのは、あなたの心、気持ちです。


(更新予定)

(■Z世代の可能性)